「ファッション=流行=流れ行くもの」をテーマに、その概念を体験的に知覚するため、布一反や回転機構などを用いて衣服、彫刻、パフォーマンス、インスタレーション作品などを制作し、形態にとらわれない横断的な表現を探究している。
動きや記憶が断片ではなく、アナログ的な連続量として累積されていく様を、1つなぎの大きな布からなる、複数の繋がった衣服を用いたパフォーマンスで表現している。
森羅万象を、永劫回帰としてこれを肯定した西洋の超人もいれば、輪廻転生としてこれに絶望し悟りを開いた東洋の聖人もいる。
真理かは別として、これらの思想の発生から帰納できることは、古今東西、どこにも行き着かない状況に対して、円を描くことでこの状況を捉えようとしたということではないか。