初めて”アーティスト”として留学をした。
日々を過ごす中で特に意識したものは鳥の鳴き声などの自然から救急車やパトカーのカラーリング、サイレンなどの社会的な物まで、同じものとして認識可能でありながらも日本のそれとは違うという差異の部分であった。
違う文化圏から来た者であっても共通の言語があればコミュニケーションは取れる。しかし上記の環境が言葉以前の部分を形作っていると言えるだろう。そして本作品はその言葉以前の、普段は意識しない部分にフォーカスを当てている。
・略歴
１９９５年生まれ。東京をベースに活動している。大学では哲学を専攻し、２０１９年から東京藝術大学大学院美術学部GAP専攻に所属。２０２１年１０月から２０２２年１０月までドイツ、ミュンスターのKunsttakademie Münsterに留学。
スケートボード、グラフィティなどの所謂ストリートカルチャーからの影響の下、古来から受け継いでいるにも関わらず時代、社会情勢などと共に変化する人間の認知、認識について彫刻、音楽、機械改造などの複数の領域から考察、そして制作している。